電子父子手帳 DO BE DAD

「子育て参加」や「ママのサポート」だけじゃない、自分が主役の「父親の子育て」って意外と簡単で面白い!育児のダイゴミを知って本物の「かっこいい」父親になるために、「電子父子手帳」でたくさんのヒントを発見しよう!

■アタマジラミ急増中

アタマジラミの正しい知識を学んで早期に皮膚科で受診を!

Introduce

10歳くらいまでの子供の間でアタマジラミの感染が急増しています。頭と頭の接触やタオルの共有などで感染し、女の子に多いのも特徴です。頭をかゆがっていても、ふけと勘違いして見逃すことも多く、正しい知識を身につけ早めに発見し、早期に皮膚科を受診して駆除する必要があります。薬に抵抗力を持つ新型も発見されており、新たな対応策が迫られています。
今回は最近の新聞記事から引用しながら、最新の情報をご紹介します。

■アタマジラミについて

アタマジラミとは


アタマジラミとは、頭髪に寄生して吸血し、卵を産み付けて繁殖するシラミのことです。季節を問わず発生し、数が増えるとかゆみを伴う皮膚炎を起こします。タオルやくしの共用でもうつりますが、感染者の大半は小学校低学年までの子供。駆除するには毎日の洗髪、ドライヤーによる髪の乾燥、髪を短く切る、駆除薬の使用−などが有効とされています。(引用:2007年10月14日産経新聞)


アタマジラミ卵を見つけよう


お風呂時に耳の後ろやえりあしに卵がないかチェック! シラミを見つけるには、成虫ではなく卵を探すのがコツです。毛根付近に木の芽のような形で付着しています。大抵、いくつか並んで産み付けられてます。フケや、ヘアキャスト(毛髪に巻き付いたフケ状の固まり)と紛らわしいのですが、手で引っ張ってみて簡単に取れそうもないものは卵とみていいようです。

頭をかゆがったり、卵の白い粒が目立ち始めたりしたころには「すでに1か月以上住み着いているとみられます」と シラミ駆除剤「スミスリン」(製造元・キンチョウ)の発売元で、消費者の相談に応じている「※ダンヘルスケア」(大阪市西区)の医薬管理部長、桜間さん。この場合、きょうだいや親にも感染している可能性が高いので、家族も調べたほうがよいようです。(引用:2007年6月19日読売新聞・岩井孝夫)

※ダンヘルスケア・・・国内で唯一のシラミ駆除薬「スミスリン」シリーズを販売(大阪市)
(引用:2007年10月09日朝日新聞)


正しい判断のために早めに皮膚科へ受診を、その後専用シャンプーなどで駆除


シャンプー家庭ではどうケアすればいいのでしょうか。
シラミ症に詳しい、西宮市の兵庫医科大学皮膚科の夏秋(なつあき)優(まさる)准教授は、「治療には毛をそると効果的だが日常生活を考えれば難しい。シラミは普通の洗髪では死なず、殺虫剤のフェノトリンなら死滅する」と話します。フェノトリンは粉剤とシャンプーが薬局などにあり、副作用もまずないといいます。

シラミの卵は約7日でふ化、吸血しながら10〜14日で成虫になり、その後20〜30日生きます。雌は1日1〜4個の卵を、主に後頭部や側頭部の髪の付け根付近に、1本に1個ずつ産みます。「この生態から、薬剤は3〜4日に1回の使用を3、4回繰り返せば全滅させられる」と夏秋准教授。卵には薬剤が効かないので、目が細かい「すきぐし」や手でこまめに除去することが有効といいます。
感染の予防は「成虫が頭髪を一時的に離れ、衣類を介して移動することもあるので、寝具や帽子の共用などは避けて。洗濯では感染しない」とアドバイスします。

また、「家庭では早期発見と処置を心がけ、正しい診断のために早めに皮膚科への受診を」と話しています。(引用:2007年7月9日神戸新聞・松本寿美子)


スミシリンに耐性をもつアタマジラミも


こうした事態を受け、国立感染症研究所は今年、国内各地の医療機関などの協力で、102人から採取した226匹のアタマジラミの遺伝子調査を実施。4人から採取した9匹が、「スミスリン」に抵抗力を持つ新型のアタマジラミであることが判明しました。

同研究所殺虫・殺そ剤室の葛西真治主任研究官(37)は「薬が効かないシラミは、目の細かいくしですき取って駆除するしかない。流行の直接的な原因ではないが、新薬の開発を進める必要はある」と話しています。(引用:2007年10月14日産経新聞 )