電子父子手帳 DO BE DAD

「子育て参加」や「ママのサポート」だけじゃない、自分が主役の「父親の子育て」って意外と簡単で面白い!育児のダイゴミを知って本物の「かっこいい」父親になるために、「電子父子手帳」でたくさんのヒントを発見しよう!

■父親の育児・家事シェアで少子化ストップ

データで見る・父親の育児、家事参加と出生率の関係

Introduce

父親の家事や育児分担が少子化ストップの近道であることが、厚生労働省のデータで一目瞭然!雇用側にも社員をサポートする体制が急務ですが、一人一人が認識を高めて声を大にし、社会を動かしていくことが実は一番大切なのです。

■厚生労働省のデータとは


今回発表となった厚生労働省のデータは、「第3回 21世紀成年者縦断調査 国民の生活に関する継続調査」(集計客体総数 20366人)より抜粋しています。 これは調査対象となった男女の結婚、出産、就業等の実態および意識の経年変化の状況を継続的に観察することで、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的として平成14年から毎年実施されています。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen06/kekka3.html


■長時間勤務は少子化を助長


夫の1日あたりの仕事時間(通勤時間を含む)の増減別にみた、この1年間の出生状況

(第1回から夫婦でお互い子どもが欲しいと思っており、第1回から第2回の間には子どもができていない夫婦について)


夫の1日あたりの仕事時間が10時間以上であった夫婦のうち、
 仕事時間が増加した場合で22%、仕事時間が減少した場合で28.4%に子どもが生まれている


父親と子供 夫の仕事時間が短くなると帰宅時間も早くなり、妻だけにかかる負担が減少。結果、子どもが生まれる確立が高くなっています。夫が家にいる時間が長いと妻は心強く感じ、短時間でも子どもの世話を代わってもらえるだけでストレスはぐんと減って、いわゆる「密室育児」を回避できます。今はほとんどの家庭が核家族ですから、夫の存在は二世帯同居が大半だった頃よりも格段に大きいと考えられます。


夫の家事・育児時間の増減別にみた、この1年間の出生状況・1

(第1回から夫婦でお互い子どもが欲しいと思っており、第1回から第2回の間には子どもができていない夫婦について)


夫の休日の家事・育児時間が増加した場合30.4%、
 減少した場合は20.2%に子どもが生まれている


第1回〜2回の間に夫の休日の家事・育児時間が増加した場合で22%、
 減少した場合で12.4%に第2子が生まれている


父親と子供 夫が積極的に家事・育児をすると子どもを産み・育てる環境が整いやすいと考えられます。休日に子育てや家事から離れて自分の時間が欲しいと思っているのはワーキングママだけではありません。専業ママにとっても子育てストレスは大きいのです。逆に考えると、パートナーである夫の協力が増えると妻だけにかかる負担が軽減するわけですから、第2子、第3子といった選択も増えることになります。平日は帰宅時間が遅くて手伝えない夫も、休日に家事や育児をシェアすることで十分カバーできるというわけです。


■育児休業があると3倍出生率がアップ


妻の職場に育児休業の制度がある場合は14.3%、
 ない場合は5.2%に子どもが生まれている


制度ありのうち、制度を利用しやすい雰囲気がある場合は18.3%、
 制度を利用しにくい雰囲気がある場合は9.8%に子どもが生まれている


妻の職場に育児休業の制度がある場合は7.3%、
 ない場合は2.4%に第2子が生まれている


育児休業の有無は出生率と大きく関わってくることが明確で、特に第2子の場合は顕著になります。なんとか1人目では育児休業を取れても、2人目となると相当の覚悟や努力が必要になってくるのは必至。職場の同僚の理解も大きなカギになってきます。企業側も育児休業を制度として作るだけでは不十分で、いかにそれを利用しやすい雰囲気にするかがポイント。また育児休業が安易でないのなら、短時間勤務という形で子育てをサポートする企業努力も必要となってくるでしょう。


■参考資料

子育てへの負担感・自信喪失

共働きより片親のみ就労の場合に、子育てへの負担感をより強く感じており、
有職者より専業主婦の方が、子育てに自信喪失しているという結果がでています。