電子父子手帳 DO BE DAD

「子育て参加」や「ママのサポート」だけじゃない、自分が主役の「父親の子育て」って意外と簡単で面白い!育児のダイゴミを知って本物の「かっこいい」父親になるために、「電子父子手帳」でたくさんのヒントを発見しよう!

■ママの心のケア

ママの落ち込みや不安のSOSを見逃さないで!

Introduce

出産後に気分が沈む、落ち込むママを助けられるのはパパ!!突然やってきた赤ちゃんにとまどっているのはママも同じことです。ママのブルーは何に原因があるのかを一緒になって考えて、慣れない子育てで大変な時期を乗りこえましょう!

■産後のゆううつ、それはマタニティブルーズかも


出産後はママの体の変化が大きく、ホルモンのバランスが崩れています。赤ちゃんの世話に慣れていないことや睡眠不足で疲れていること、子育てに自信が持てずに不安なことなど様々な理由が重なって精神的に不安定になります。ちょっとしたことで落ち込んだり、涙が出てきたり、不安な気持ちになったり・・・総称して「マタニティブルーズ」「産後ブルー」と言われていますが、誰にでもあることなのです。(30〜50%の人が経験すると言われています。)出産直後〜数日間に始まって2、3週間ぐらい続く人もいますが、たいていの場合自然になくなっていきます。


マタニティブルーズの対処法

マタニティブルーズ とにかく、パパの協力が一番の特効薬!

出産という一大事で体は疲れ切っていて、その上慣れない赤ちゃんの世話にママはくたくた、不安が一杯。 「母親」になってまだほんのわずか、キャリアはパパと一緒です。女性だから子育てに向いている、パパよりできるはず、なんて決めつけないで下さい。年の離れた妹や弟の世話をしてきた男性は、赤ちゃんに触れたことがない女性よりも手慣れた抱き方をしますよね。ママだけにおしつけずに、二人で協力しあってこの時期を乗りこえましょう。少しでもママが休憩できる時間を作ってあげてください。


具体的に今すぐできることを考えよう

  • ママが一人になれる時間を作る
  • 落ち込むママを責めずに、とにかく話を聞く
  • ママが少しでも睡眠をとれるように工夫する
  • 周りの人にできるだけ手伝ってもらう
  • 最初は誰でもうまくいかないと知っておく
  • マタニティブルーズは時間がたつと徐々に治っていくので、あせらない

■パパができる、大切なことは「産後うつ病を見つけること」


産後うつ

産後1ヶ月たってもまだ「マタニティブルーズ」が続くようでしたら一度、出産した産婦人科や保健センターの育児相談(無料)などでカウンセリングを受けるほうがいいでしょう。産院の1ヶ月検診にパパも一緒に行って、相談するのが簡単かもしれません。産後うつ病の場合は自然には治りませんので、治療が必要になってきます。最近では産後うつ病の可能性がある人は全体の3割を超えており(実際にうつ病と診断されるのはもっと低い数字です)、珍しいことでも特別なことでもありません。できるだけパパも一緒に行って話を聞いて下さい。放っておくと症状が悪化します。


産後うつ病とは

出産後1週間〜2週間以降に始まります。その割合は出産女性の10〜20%と言われており、以下のような症状があらわれます。

  • 食欲がない
  • 眠れない
  • 気分が落ち込む
  • 育児や家事をする気にならない
  • 不安が大きい
  • 体がだるい、疲れやすい
  • 動悸がする
  • 罪悪感や虚無感を過剰に感じる
などで、徐々に育児に慣れていくにも関わらず、だんだん症状が重くなるのが特徴です。


産後うつ病かな?と思ったら

  • 子育て環境を見直す(ママと赤ちゃんだけの密室育児になっていないか、ママの気分転換はできているか、不安は解決できているか、など)
  • 本人には自覚がないことが多いので、ゆっくり話を聞く
  • うつ病だと決めつけたり、責めたりしない
  • 普段のママとどう違うかを冷静に判断する
  • 出産した産婦人科や保健センターに「相談に行く」という気持ちで連れて行く

産後うつ 産婦人科や保健センターで専門医を紹介してもらえるので、早いうちにカウンセリングを受けましょう。早期発見が大切です。結果的にうつ病ではなくても育児不安があるのなら話を聞いてもらうことで解決できることがたくさんあるので、そういった意味でもカウンセリングを受けることは有意義なことと言えます。

危険な産後精神病

1000人に1人、産後2週間以内に発症する産後精神病は重症です。育児や日常生活にも支障をきたすので、すぐに精神科で治療を受けましょう。


症状

  • 常識では考えられないような言動
  • 極端な躁鬱状態
  • 幻覚、幻聴
  • 落ち着きのなさ、過度のイライラ状態
  • 家事、育児の継続不能や放棄
  • 拒食傾向
など