お父さんの体験談 立ち会い出産は自然な流れの中で

体験パパ 34歳 長女(4歳)に続いて二度目の立ち会い出産を経験

立ち会い出産をしようと思った理由は?


一人目の時も立ち会ったので、僕の中で「出産の時にそばにいること」はごく普通のことなんです。「立ち会うぞ!」って力む感じじゃなくて、ごく自然に「わが子が産まれてくるのを見届けたいな」と。出産までに奥さんともいろいろ話し合ってきましたから、大事な時こそ、そばで励ましたいという思いもありましたね。

立ち会い出産をするにあたっての不安はありましたか?


検診

不安は全くなかったですね。出産までの妊婦健診は毎回行って一緒に先生の話を聞いていたので、僕自身も奥さんの体調や状況は把握していたんです。気になることは直接先生に聞けたし、ソフロロジー教室で分娩台にのるシミュレーションも体験しました。何もかもわからない状況だと不安になるのは妊婦さんも夫も同じだと思うので、本番までに先生や助産師さんたちと親しくなったり、下見をしてイメージすることが大切なんじゃないかな。そうすることで不安は限りなくゼロになると思います。


出産当日はどういったサポートをしましたか?


海

よくお産には潮の満ち干きや月の満ち欠けが関係すると言われていますが、それをもとに「この日が出産日」と予測して仕事の調整をしていたらずばり当たった!それで陣痛がおこって産院に行っていた奥さんから連絡があってもすぐに駆けつかることができました。それから1時間後に産まれたんですから、予定に入れておかなかったら間に合わなかったかも。奥さんのサポートをするために、予定日前後は仕事の段取りをつけておくといいですね。ついでに気象状況チェックも。

陣痛は相当きつそうだったので、ずっと腰をさすったり、少しでも楽な姿勢がとれるように支えていました。助産師さんが呼吸法をリードしてくれるので、それに合わせて奥さんがリラックスできるように心がけていましたね。僕自身が落ち着いていることも、奥さんに安心して頼ってもらうためのサポートになると思います。


実際に立ち会ってみてよかった点を教えて下さい


立ち会い出産は二度目でしたが、女性の「産む力」は本当にすごい。赤ちゃんのことを一番に考えて、必死でがんばる姿に感動しました。最後は手を握って応援することしかできなかったけど。へその緒を切ることができて嬉しかったですね。あれは父親の喜びと責任感を同時に実感できる、特別な体験ですよ。

立ち会い出産希望者へのアドバイスは?


だっこ

できる限り一緒に妊婦健診に行って、日頃から奥さんの体調をよく知っておくこと、そして二人でどんな出産にしたいかを話し合っておくことが大切だと思います。出産をイメージできていたら余計な心配はしませんし、心にゆとりも持てますからね。先生や助産師さんとのコミュニケーションができていたら、夫婦ともにリラックスしてお産にのぞめるんじゃないかな。そしてもし立会うことができなかったとしても、それまでに夫婦でいろいろ考えたり話し合ったりしていれば、奥さんは「二人で協力して産んだ」と感じてくれますよ。


ママから一言


ベビー

今回のお産は、助産院で、主人に支えてもらいながら産むというフリースタイル出産でした。妊婦検診にはほぼ毎回家族で行きましたので、助産師の先生とは家族全員がなかよしになり、出産までに信頼関係がしっかりできていました。出産日に関しても、上の子が満月の大潮の日に産れてきたので、ひょっとするとこの日かな?とあたりをつけていて、主人やお腹の赤ちゃんにも(!)覚悟を決めてもらっていました。ちゃんとその日に産れてきたので、予定通り主人に立ち会ってもらえて、私自身リラックスでき、心強かったです。

お産は母親側の痛みやがんばりに注目しがちですが、赤ちゃんだって同じように痛い思いをしてがんばって産れてきてくれているように感じます。そんながんばる赤ちゃんを励まし、産れたらまっ先に家族でねぎらってあげて欲しい・・・そんな思いから立ち会い出産をおすすめします。